|  |  H.Kさんは有数の上得意様 |  | 
								
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											H.KさんにはDAIBUTSU&LOTUSを数年前にお買い求め頂いたのを皮切りに、累計すると今までにインシュレーターとケーブル類を中心に20品目ほどご愛顧頂いております。
 
 まさにローゼンクランツ製品を御用達として可愛がって下さる上得意さまであります。そんなお客様ひとりひとりによってローゼンクランツは育まれてきたのです。
 
 以前から、いずれはクリニックを頼みたいと口にしておられましたが、ひと通りの区切りがついたのでしょうか、この度スピーカーの足場にサウンドステーションを入れてみたいとのご相談がありました。
 
 もちろん良くなるのに決まっていますが、もっと大きな効果が得られそうなJBL43シリーズ専用のスピーカースタンドの方をお勧めしました。わずかな心配事は、毛足の長いカーペットのタイムラグのある振動の裁き具合でした。
 
 6畳の洋間に大型のスピーカー4343を承知で伺いましたが、意外にも広いのには拍子抜けしました。勾配を残したままのロフト調の天井が特にそう感じさせたようです。
 
 
 
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									|  |  既に基礎固めは出来ていました |  | 
								
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											とにかく「音の良さにビックリしました」。大理石の上にローゼンクランツのウッドブロックとBIG JAZZインシュレーターでセットアップしてあります。
 
 
 こうした大型スピーカーには珍しくバランスが取れていて、クリニックの必要無しといってもよいぐらいです。一番効いているのはジャンパーケーブルとスピーカーアタッチメントが装着されている事でしょうか・・・。その最大の特徴は各スピーカーユニットにまんべんなくエネルギー配分が出来ることです。
 
 よく見ると、そのスピーカーターミナルに繋がっているジャンパーとアタッチメントのプラス、マイナスが逆になっています。そう問いかけますと、『古い時代のJBLは逆相だとカイザーさんご自身が以前に電話で教えてくれたじゃないですか・・・』。「そうでしたか、すっかり忘れていました」。
 
 
 
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									|  |  カイザーサウンド親子の本気セッティング |  | 
								
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											ひと通りのやりとりの後、おもむろにセッティングに取り掛かります。スパイク受けであるPOINT BASIEに載せた状態でのスピーカーの前後の微調整は無理とは思いつつ、スタンドだけで滑らそうとしてみましたが案の定駄目でした。
 
 そうなるとミクロのカイザーウェーブセッティングは難しい事になります。色々と考えた挙句、面倒でも二段構えにしました。スピーカーをカーペットに直置きすれば簡単に滑りますので、一旦その方法で最適ポジションを探り出すことにします。
 
 
 音を聴きながらベストのポジションを探し出し、背面壁からスピーカーのフロントエンドまでの長さを測ってみると、偶然にもカイザー寸法の理想長である0.9kaiserでした。
 
 この時点で先が楽しみな予感・・・。
 
 スピーカーを載せてしまうと後は一切動かせませんので、スピーカースタンドの位置決めは一発で決めなければなりません。ここのスタートでボタンの掛け違えを起こすと後に響きます。
 
 
 理想のスピーカーポジションが最初に置いてあった場所よりも更に20センチほど前になるので、ちょっと圧迫感があるかと心配しましたが実際に置いてみると気になるほどではありません。
 
 
 
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									|  |  サウンドエキストラクターの特殊な使用法 |  | 
								
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											ただこの部屋で一番大きな問題は右のスピーカーのすぐ前にロフトベッドに上る為のはしごが邪魔をして、左右のスピーカーのハーモニーを阻害してしまう点です。
 
 これを解決するのに最近開発したばかりのサウンドエキストラクターを右のスピーカーの上にセットし、箱の振動を利用して音楽のエネルギーを抽出して弱い部分を補い、左右のエネルギーバランスを揃えるようにしました。
 
 
 とは言え、このテクニックは掃除の際にちょっと動いただけでもバランスが狂いますので、大変難しく、普通の人にはお勧め出来るものではありません。ですからいつでも元通りに戻せるように、この部屋専用としてAマークの向きを特別に書いてお渡ししました。
 
 実はこの方法は今までにやった経験もなく、即興で息子が思いついた方法なのです。この応用力の広さにはいつも私の足らないところを補ってくれるので大助りです。
 
 
 
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									|  |  魔法にかかった4343 |  | 
								
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											この変化に一番驚いたのはもちろんオーナーのH.Kさんですが、その嬉しさを感じるセンサーは測定限界値を越えたかのごとく、顔の表情は崩れっぱなしでした。
 
 特に6畳間というハンディキャップを考えると、我がシステムからまさかこんな音楽が鳴るとは想像だに出来なかったのでしょう。
 
 
 
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									|  |  レーザーピックアップ式レコードプレーヤー |  | 
								
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											H.Kさんは珍しいレーザーピックアップ式レコードプレーヤーをお持ちです。経験豊富な私でもお目に掛かるのはこれで二度目です。音はやはり針接触式とはちょっと違うニュアンスの音です。CDとの中間のような音です。
 
 
 しかし、このレコードプレーヤーは大きさの割りに底板がゆらゆらしてして筐体がちょっと心もとない感じ・・・。使っているインシュレーターはBOSSです。普段なら充分のはずですが、ここはもう一ランク上のBIG BOSSに入れ替えて聴 いてみる事にしました。
 
 
 
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									|  |  この時代のJBLとマッキンは抜群の相性 |  | 
								
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											かなりの差となって音に現れたので、もう一度適材適所を見極めインシュレーターのローテーションを試みる度にぐんぐんと音が良くなります。
 
 
 それにしてもマッキンのC29と275は4343とベストマッチです。二十数年前良く耳にした音です。この頃のマッキンの音は本当に魅力的です。特にプリアンプは古い時代の方が音に厚みがあって良いですね。
 
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											  二度目の訪問・・・(オーディオラックの納品) |  | 
								
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									|  |  スピーカーの足回りに見合うオーディオラック |  | 
								
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											最初にJBL43シリーズ専用スタンドを設置に伺った時は、スパイク受けのGiant Baseはまだ製品化出来ていませんでした。
 
 これだけ大きなスタンドのスパイクを受けるには、もっともっと振動処理能力を上げたいと思っていましたので、大急ぎで開発して記念すべき1号機をお送りした記憶があります。
 
 そのGiant Baseのお陰で大型スピーカーの音作りが大変楽になりました。今では爆発的な大ヒット商品として活躍しております。
 
 H.Kさんのラックは随分昔のタイプで、音の面に於いてかなり足を引っ張っているのが私の頭の中に残像としてありました。カイザーラックの新製品が出来上がったのを機にお勧めして、今回の納品設置へと繋がりました。
 
 既にGiant Baseの実力はよくご承知ですから、今回のラックのオプションとしてご注文頂きました。その相方として相応しいジャンボ級のスパイクもペアーで活躍する事になります。
 
 
 
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									|  |  真空管アンプ道楽 |  | 
								
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									|  | 以前にも増してH.Kさんの真空管アンプフェチぶりは進行中のようです。ステレオタイプが2台とモノタイプが1台、更に数日後にはモノラルアンプがもう一組増える予定との事。
 
 アンプと並んで球も色々とストックなさっていて、差し替えては楽しんでおられるようです。もうこれ以上増えると置き場が無いほどになっております。
 
 
 それらアンプの数に合わせるように、ゆっくり5段は取れる高さ1008ミリタイプのラックを2台納品です。下段の211モノラルアンプには40センチ近い間隔を取らなければならないほどの高さがあります。
 
 
 
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									|  |  位置決め微調整が難しいカーペット |  | 
								
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									|  | 前回のスピーカーのセッティングの時もそうでしたが、床がカーペットなので、物を載せたまま動かす方法の微調整が利かない為、決め打ちしかありません。
 
 一般にはスピーカーの位置や、機材を置く位置がどれだけ音に大きな影響力を持っているのか認識出来ている人は皆無に等しいのです。
 
 また、整理整頓的な収まりという点で見ると、もう少し詰めたいと感じたかもしれませんが、音楽と振動は切っても切り離せない関係性である事を重視し音を優先させて頂きました。
 
 音が向上していく様子を見ると、ネジのトルクとアッテネーターの調整を主に仕上げて行ったように見受けられたでしょう。表向きにはそうなんですが、実はその前のラックの位置決めで全てが決まっていたと言っても過言ではありません。
 
 
 結果は4343が軽々音楽を奏でるようになりましたから、手前に置いてあるフルレンジのスピーカーとも違和感無く、どちらも長所がよく出ていてトータルで上手くバランスが取れたのではないかと思います。
 
 一番助かったのはFMチューナーの音でシステムを調整出来た事でした。こうした事は過去に例がありませんが、レンジの広い4343の帯域バランスを取るのに誤った判断をしなくて済みました。
 
 振り返ってみますに、4343は過去に数え切れないほどの体験がありますが、どれも低音と高音が乖離した鳴り方ばかりでした。
 
 ネットワークが成す音なんだと長年思い込んでいましたが、今日のような自然なバランスを紡ぎ出せるとは自分でも未だに信じ難いです。
 
 思い切って音の良いラックを導入して頂いた訳ですから、音で期待を裏切らないように一生懸命努力しました。
 
 
 
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									|  | ----- Original Message ----- From: "H.K"
 To: <info@rosenkranz-jp.com>
 Sent: Monday, June 08, 2009 5:51 PM
 Subject: 有難うございました
 
 
 貝崎様
 H.Kです。
 
 先日は遅くまで、本当にお疲れ様でした。
 
 あの後、カミさんが先に寝てしまったので
 風呂上がりに一人、部屋でビールを飲みながら
 あの音に酔いしれていました(^。^)
 
 これが私の求めていた音だ!
 って感じで、本当に嬉しいです。
 
 息子さんにも宜しく仰って下さい。
 本当に有難うございました。
 
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